おもり 校正

おもりは使用していく中で汚れや摩耗などが原因で正確性がなくなっていきます。正確性がなくなってしまうと製品の品質の問題や仕様の確保・保全ができません。製品の品質等を守る上で必要な作業であり、正確な校正をするためには、独自の基準ではなく国家や国際的に認められている基準を標準として校正する必要があります。その正確な校正を行うための制度は、JCSSのトレーサビリティ制度と言って、おもりの基準が世界で通用するものを使用した国家計量標準供給制度と国際的に通用する校正の知識とそれに基づく校正を行うことができると認められた事業者登録制度から設けられています。このJCSSのトレーサビリティ制度が適用され認められるとJCSS標章・認定シンボルがついた校正証明書を発行されるため信憑性のあるおもりである証明になる。

おもりの種類と的確な質量校正とは

おもりにはいくつか種類があります。一般的に知られているのは円筒型分銅で円盤型分銅は複数のおもりを積み重ねて使用でき、取り扱いやすく使いやすい分銅で、吊り下げ式のはかり校正に使用するのは増おもり型分銅です。ズレを防止するための段・溝があり複数個積み重ねられるようになっています。板状分銅は小質量をはかる事ができ1mgから500mgまではかることが可能です。枕型分銅は握る部分がある為、持ち運びが簡単で積み重ねもしやすい実用的な分銅です。そしてこの中でも従来から日本で一般的に使用されているJISマーク付基準分銅型円筒分銅と国際法定計量機関の勧告を基準にしたOIML型円筒分銅とOIML型板状分銅があります。校正をする周期には特に決まりはないが、鋳鉄製は1年に1回、特級分銅は3年に1度、ステンレスや黄銅は5年に1度の校正が推奨されています。

おもりの校正を依頼する際の業者比較ポイント

JCSS認定のあるおもりを自社で校正できない場合は、JCSS標章・認定シンボルのついた校正証明書が発行できる、国家計量標準供給制度と事業所登録されている業者へ依頼する必要があります。業者を選ぶ際JCSS認定をされている業者というほかに気になるのは料金ですが、料金は業者によってさまざまです。校正料金が安くても校正を依頼するおもりを発送する際の送料や仕事の速さなども比較の際の重要なポイントです。また、校正を依頼するときの手順をホームページに掲載されていたり、校正済みのものにはシールを貼ったり、校正報告書を発行してくれる業者もあります。いくつかの業者に見積もりを依頼して、ホームページに載っている詳細を参考にし、信頼できる業者かどうかを見極め、依頼することが大切です。