作業工程に深くかかわってくる重さですが、測定器は長く使うことによって劣化や摩擦、不具合などで数値が正しくない値を表示してしまうことがあります。校正をすることで、測定器の数値が正しい数値であることを確認することができます。校正に使われるおもりには、大きく分けると3つに分けることができます。まずは精度等級です。重さの誤差の目安となる等級のことで、誤差を指定された限界内で分けられたものです。次に形状です。板状のものから円盤や大型など様々な形状のものがあります。用途や大きさなどで使い分けることができます。最後に材質になります。質量の変化の安定性が変わってきます。ステンレス製や真鍮製、鋳鉄製などがあり精度等級ともかかわってきます。材質によっては精度等級が低くなるものもあります。
おもりを使った校正の目的について
企業としては質量のトレーサビリティを保つことは、製造や販売において不可欠なことですが、正確で最適な計量をすることが重要となります。測定器は長年の劣化などで正確な数値を出すことができなくなるのでおもりを使って校正をする必要が出てきます。おもりも、使用する頻度や取り扱い方で摩擦、油分の付着、ほこりなや保管管理具合でも質量が変化してしまします。定期的におもりも校正する必要があります。おもりの校正するやり方によっては、国家標準にマッチしたという証明ができるようになるので、このおもりを使って測定器などが校正されることで、日常や身の周りにあるものの数値が正確なことを証明することができ、公的に認められることができます。認められることで生産や販売などで安全性や不正がないことを証明することができるようになります。
おもりを使った校正の種類について
おもりを使った校正は、測定器を使って行われます。使用する測定器は標準器を使って校正されますが、その標準器を測定する際に使われた規格で2つに分ける事ができます。一般校正とJCSS校正です。一般校正では、社内規格や要望に応じた国家標準にトレーサブルされた標準器が使われ、試験成績表が発行されます。JCSS校正は、国際規格に基づく標準器を使います。国際規格になるのでMRA,JCSSマークの付いた証明書が発行され、よりもより正確な測定をしたという証明になります。国家計量標準に基づいていることの証明ができるので、おもりだけでなく法規格でも様々な分野で活用されています。おもりは重さや形状、精度等級で値段など大きく変わってしまいますし、取り扱い方や保管方法でも重さが微妙に変化してしまいます。